【東大生が語る】おすすめ! イタリア語選択のはなし【第二外国語】

【東大生が語る】おすすめ! イタリア語選択のはなし【第二外国語】

はじめに

東大生は全員、1年生のときに必修科目として第二外国語を勉強します。

東大では第二外国語として、みなさんが主にイメージするようなドイツ語やフランス語、中国語から、ロシア語、韓国朝鮮語、そしてイタリア語の7つが存在します。

本記事ではそのうちの一つ、イタリア語を紹介します。

本記事では、実際にイタリア語を第二外国語として学んでいる私が

・私がイタリア語を選んだ理由
・東大イタリア語選択の魅力
・イタリア語の特徴

の3点について書いていきます! 

私がイタリア語を選んだ理由

1. イタリアに行きたい! 

イタリアといえば、コロッセオといった古代ローマの遺跡や、ルネサンス期の絵画や建築というように豊かな歴史や文化が魅力の国です。また、イタリアにはフィレンツェやヴェネツィアといった古くからの街並みを残した都市も多くあります。

もともと歴史が好きだった私は、古代ローマの遺跡をこの目で見てみたい、古くから変わらないイタリアの街並みをめぐってみたいという漠然とした夢があり、それがイタリア語を第二外国語に選んだ一因です。

世界史選択の人は、イタリアに行くと、教科書や資料集でおなじみの美しい遺跡たちを実際に見ることができますよ! 

2.イタリア語の音楽にハマる

もう一つ、私がイタリア語選択にした大きな理由として、イタリア語の音楽にはまったからということもあります。

イタリアといえばプッチーニやヴェルディのオペラといったクラシック音楽が有名です。もちろん、イタリアのクラシック音楽も魅力満載ですが、私がハマったのは「Måneskin」という2021年ごろに国際的にブレイクしたロックバンドです。

この「Måneskin」がイタリア語選択につながった理由は、「イタリア語歌詞を理解したい! 」という思いが強かったからです。

例えば、Måneskinのアルバム名に「Il ballo della vita」というものがあるのですが、日本語訳では、「人生という名の舞踏会」といった意味になります。イタリア語が分かると単なる文字列だった言葉が意味を持ったメッセージに見えてきて、アルバム内の曲の感じ方も変わってきます。

こんな風に今まで気づかなかったメッセージに気づいて以前と異なったものの見方ができるようになるのは語学学習の醍醐味です! 

東大イタリア語クラスの魅力

ここでは、東大の『イタリア語選択クラス』の魅力をお伝えします!  

1.イタリア語はレア!

まず、前提として重要なことはイタリア語を第二外国語で選べる大学はレアです! 

特に文学部や外国語学部でなくても学部関係なくイタリア語を第二外国語を選べる大学は東大・京大といった限られた大学だけです。せっかく東大に入ったなら東大ならではの学びをしたいという人にもイタリア語はおすすめです! 

2.マイナーだからこその良さ

東京大学の第二外国語選択において、イタリア語はどちらかというとマイナー言語です……。

東大では7つの第二外国語が選べ、1学年に約100クラス存在しますが、イタリア語選択のクラスは、2025年度では

文一・二 1クラス  文三 1クラス  理一 2クラス  理二・三 2クラス

の6クラスしかありません。イタリア語は東大第二外国語の中ではマイナー言語といえます。

しかし、マイナー言語であることがデメリットかといわれるとそうとは限りません

・わざわざ選んでいる人が多い分、イタリア語を学ぶことに積極的な人が多い!
・イタリア語選択者は少ないので少人数授業になりやすい!

 実際、筆者は9人しか受講者しかいないイタリア語の授業を1つとっていました。

少人数授業では先生や他の学生との距離感が近くなりやすく、質問もしやすいですし、会話の練習とかもたっぷりできて、上達しやすいです! 

それに加えて、少人数の授業では「優3割規定」(「優」や「優上」といわれる高成績を与える人数を履修者の上位3割に制限する規定)が発動しない場合も多く、比較的高い成績をとりやすいと言えます。

高い成績をとるメリットは何かと言いますと、東大特有の制度として「進振り」(進学選択制度)がありますが、この制度では、2年生の春学期(4~7月期間)終了後に、学生本人の希望やその時点までの成績で後期課程でどの学部・学科に所属するに決まります。1、2年次の成績が高いほど多様な学部・学科に進学できる選択肢が広がり、希望学部に進める可能性も高まります。

3.イタリア語クラスについて

・男女比

年度によりますが、比較的女性比率が高い第二外国語といえます。(2025年度文三クラスは特に高めで男女比1:1)

・授業

大半の人は、クラス単位で受ける必修授業は、「イタリア語一列」、「イタリア語二列」です。(文科のみ「イタリア語初級(演習)」も追加で入ります。)

「イタリア語一列」と「イタリア語二列」では日本人教員から基本的な文法、単語を学び、「イタリア語初級(演習)」ではネイティブの先生からイタリア語を学べます。

そのほかにも、やりたい人が自由に受けることができる、「イタリア語初級(会話)」、「イタリア語初級(インテンシヴ)」などの授業も追加で開講されています。

・雰囲気(2025年度文三クラスの場合)

上述のように、イタリア語学習に積極的な人が多く、授業中は、先生への質問や学生間の教え合いが盛んで、真剣ながらもにぎやかな雰囲気で楽しいです!  また、男女比も同じでみんな楽しめます。授業外でも、五月祭のようなイベントの時はクラス皆で協力していて、夏休みにはクラス旅行もありました。

イタリア語選択のメリット・デメリット

第二外国語としてのイタリア語自体の特徴をメリット・デメリットに分けて他の第二外国語とも比べながら紹介しようと思います。

メリット

・文字が英語と一緒

韓国朝鮮語のハングル、中国語の簡体字、ロシア語のキリル文字のように文字を新たに覚える必要がありません。

・発音・スペルが簡単

フランス語や英語と違い、基本的にローマ字読みで、母音も、大雑把にいうと「アイウエオ」の5種類のため、日本人にも読みやすいし、スペルが想像しやすいです。巻き舌は最悪できなくても授業的には問題ないです。

・スタートラインが一緒

イタリア語は大学生になるまで学んだことがない人がほとんどだと思うので、クラス内でもみんな同じスタートラインで切磋琢磨できます。

デメリット

・動詞の活用の種類が多い

人称や時制によって動詞の活用が変化するので英語よりは覚える量が増えます。しかし、活用にはある程度規則性があるのと、ドイツ語やフランス語、スペイン語といったヨーロッパ系の他言語も同様に動詞の活用の種類が多いので他言語より難易度が高いわけではないと思います。

・使える地域が限られている、将来仕事などで活用しにくそう

正直これが最大のデメリットだと思います。どうしても、スペイン+中南米の大部分で使えるスペイン語や、フランスに加え、アフリカの一部地域でも使われるフランス語に比べると、話者人口は少なく、将来仕事などでつかえる可能性は低いといえます。ですが、第二言語を仕事などで使う人は少ないので、第二外国語選択は自身の興味からえらんでも大丈夫だと思います。

おわりに

こんな人にイタリア語がオススメ

・イタリアに行ってみたい、興味ある
・歴史好き、音楽好き、美術好き
・イタリア料理が好き
・せっかくなら珍しい言語を学びたい

忙しい中、本記事を読んでいただきありがとうございます! 

本記事を通して、東大の第二外国語についての視野が広がったとしたら幸いです。また、

イタリア語に興味を持った方は、ぜひ、東大でイタリア語を学ぶという貴重な経験を! 

FairWindは地方高校生の進学支援をしている、東京大学の学生団体です。